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暮らしの先生-暮らし編
[第8回] 「ペットと一緒に育つとぜんそくかかりにくい」説
 ペットを飼われているご家庭は多いのではないかと思います。数多くの動物を扱った番組やCMをテレビでは観ることができますし、動物による癒しの効果は疑う余地はありません。アメリカではペットと呼ばず「コンパニオンアニマル」(仲間としての動物)という言葉も登場しており、生活する上で欠かせないパートナーとして位置づける考え方が普及しております。

 日本では現在2000万頭の犬や猫が1500万世帯の家庭で飼育されており、1世帯あたりのペット関連支出は年1万5千円程度費やしているという統計結果もあります。ペット業界全体ではおよそ1兆円規模と言われていますが、日本では住宅事情などで飼えないご家庭も多いのではないでしょうか。

 このペット、一般にはペットを飼っている家庭のお子さんにアトピー疾患やぜんそくが多いとされておりますし、実際に猫アレルギーのお子さんのあるご家庭の建築相談をお受けしたこともあります。ところが、

「ペットと一緒に育った子供は健康で学校の病欠が少ない」
「猫や犬と多く接した子供は従来の常識に反し、ぜんそくにかかりにくい」
英ウォリック大学のマクニコラス博士がこんな研究結果をロンドンの英王立研究所で発表されました。また、米国で行われたコホート追跡調査「Childhood Allergy Study」の結果レポートJournal of American Medical Association(JAMA)によると、
「1歳まで犬や猫を2匹以上飼っている家庭で育った子供は、6〜7歳時にアトピー性疾患にかかっている確率が、他の子供の約半分である」

 興味深いのは、ペットが2匹以上いる家庭で育った子供の場合、動物だけでなく、花粉やカビなど他の抗原に対しても他の子供より抵抗性があった点。調査レポートによると「免疫系が成熟する時期に複数のペットと触れ合うことで、様々な抗原に対するアレルギー性反応が抑えられるのではないか」と結ばれております。いずれにしても、ペットと触れ合う機会の多い子供は、ストレス関連の病気になりにくく、特に情緒的に不安定な子供の支援に役立つとされております。
 ペットが疾病の原因になるのかは一概には言えないという話題でした。
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