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ビン詰め実験の結果から導かれることは、より自然な野菜を作るための条件です。
1つ目は肥料の「質」、
2つ目は「使った量」
最後にどれだけの「年月」を費やしたかに集約されるのです。
1つ目の「質」について詳しく述べますと、たとえ肥料を使ったものでも、
その内容によって結果は違ってきます。
動物性の肥料を使えば腐りやすく、植物性のものだけなら枯れやすくなる。
どうしてそうなるのか、それは「土」についての理解を深めることで分かってきます。
参照:PART2 そもそも土とは何か?
PART2で述べたように、
土の主成分はあくまでも「植物」。それにつきます。
ですから、同じ有機であっても、植物性肥料の方は質が高くなり、
よって、枯れやすくなるのだと思われます。
次に2つ目の田畑に投入される肥料の「量」について。
化学肥料は薬ですから、処方箋として、使用説明があり、
土地に対する適正投入量や限界投入量がありますが、
有機肥料は、まさしく経験がものをいう「勘」の世界です。
一般的には、たくさん与えた方がいいと思われており、
一反(300坪)の畑あたり、何トン、何十トンと投入されるケースも少なくありません。
これでは、土なのか、糞なのか、よくわからない。
そうしたことも、実際にあるのです。
生き物の本質は「不足には強いが、過剰には弱い」といわれています。
肥料の過剰投入は、作物のクオリティ−を下げる原因にもなっています。
肥料が大量に入ることで窒素過多となり、結果として野菜は腐りやすくなります。
大量の粗悪な肥料投入は、農薬の危険性に匹敵すると思われます。
さきほどの実験で、有機栽培のきゅうりがいち早く腐ったのも、
大量かつ粗悪な窒素肥料に原因があると思われます。
このことからも分かるように、ポイントは肥料の「質と量」です。
最後の「年月」についてですが、
肥料を、どれくらいの期間寝かせたか?ということです。
これも、よい野菜を選ぶための重要なポイントです。
肥料の熟成については、「完熟堆肥」という言葉がよく使われます。
明確な定義はなく、諸説はありますが、目安は「3年程度」といわれます。
とにかく時間をかけて、寝かせたものでない限り、使用してはいけない。
もしくは、使用を控えることが基本となっています。
でも実際は3ヶ月から半年程度の未熟な状態で、
田畑に投入されるケースも少なくありません。
その結果、作られた野菜は虫や病気などの
アクシデントに見舞われやすくなってしまいます。
中には臭いさえ消えればそれでよい、
臭いがあってもそれでいいと言わんばかりに使われるケースも見られます。
肥料を使うなら使うで、慎重に取り扱わなければならないものなのです。
このように良い野菜を選ぶポイントはさまざまです。
最低限の基準をあえて1つ挙げるならば、
使われた肥料が「動物性」なのか・それとも「植物性」なのかということ。
買う側が進んで情報を求めることが大切です。
単純に「有機」という言葉だけで、安心してはならないものなのです。
でも残念なことではありますが、使われた肥料の中身を明示しているところは
自然食業界でも、ほとんどない
のが現状です。
また「有機野菜はサラダで食べるな」と警告する研究者もいます。
よく洗い、加熱することを前提と指摘しています。
理由は特定の病原菌が突出してしまうことが理由です。
家畜の糞尿などの排泄物が土に大量に入れば、
微生物のバランスが崩れてしまいます。
「本当に自然で安心な野菜」とは、
植物本来の自然を食べることなのではないでしょうか?
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